精度に懸念も、医師のAI導入が急加速
2026年3月22日 (日)
- •94%の医師が臨床用AIツールの導入、または高い関心を報告
- •臨床医の70%が、精度と信頼性を導入における大きな障壁と特定
- •AIスクライビングと文献調査が、医師の事務的な負担を大幅に軽減
医師の人工知能(AI)に対する関心は、いまやほぼ全員に近いレベルに達している。Doximityの調査によると、医師の94%がすでにAIを業務に導入したか、あるいは導入する意向であることが明らかになった。特に、実際の導入率は1年足らずで47%から63%に急増しており、現場での活用が急速に進んでいる。その主な要因は、事務負担の軽減とワークライフバランスの改善への期待であり、これにより臨床医は患者への直接的なケアの時間を確保できるようになる。
熱狂的な普及の一方で、医療現場には技術の根本的な信頼性に対する慎重な姿勢も根強く残る。実際、回答者の約70%が精度を主要なハードルとして挙げ、半数近くが法的・規制上の不透明さに懸念を示した。こうした不安は、組織的な方針の欠如によってさらに増幅されている。自組織の具体的なAIポリシーやガバナンスガイドラインを明確に理解している医師は、わずか8%にとどまっているのが現状だ。
現在のAI活用は、診断そのものよりも効率化を目的としたタスクに集中している。専門家たちは文献の検索や、患者とのやり取りを記録して医療文書を自動作成する「スクライビングツール」などを積極的に活用し始めている。早期導入者からは高い満足度が報告されているものの、業界全体で信頼を確立するためには、今後より強固な検証と適切な監視体制の構築が不可欠といえるだろう。