ソルトレイクシティ、新CIOのもとAI戦略を本格化
2026年3月25日 (水)
- •ザック・ポズナー(Zach Posner)がソルトレイクシティの新CIOに就任し、AIとガバナンスの強化に注力。
- •予測分析や自然言語処理を、市政サービスの効率化と質の向上を支える中核技術と定義。
- •AI活用の「Project CONNECT」を通じ、データに基づいた精度の高いホームレス支援を推進。
ソルトレイクシティは、新たな最高情報責任者(CIO)としてザック・ポズナー(Zach Posner)を正式に迎えた。これはデータ駆動型のガバナンスとAI統合に向けた戦略的な転換点となる。かつてソルトレイク郡のCIOを務めたポズナーは、多くのテック企業が集積し「シリコン・スロープス」と称されるこの地域において、豊富な専門知識と経験を誇る。彼の任務は、ガバナンスの強化、市民サービスの向上、そして住民のニーズを満たすためのAI活用という3つの柱に集約される。
新興技術への過度な懸念に囚われるのではなく、ポズナーは職員の能力発揮を重視するリスクベースのモデルを提唱している。市職員が明確な責任体制の下で自由な試行錯誤を行える環境こそが、真のイノベーションを育むという考えだ。遵守事項のみに縛られない柔軟なアプローチを採ることで、インフラの劣化といった諸問題を、市民の不満が爆発する前に先回りして特定することを目指している。
実務におけるAI導入は、すでに具体的な成果を上げつつある。例えば、コンピューターが人間の言語を解釈する自然言語処理は、コールセンターの自動転送や問い合わせ対応の効率化に導入が検討されている。また、リソース配分の最適化には予測分析が活用されており、その代表例が「Project CONNECT」だ。この取り組みはデータに基づく洞察を駆使し、従来の画一的な政策から脱却した、社会的弱者への高精度な支援を実現している。